ベールネットラップによる飼料の包装

ベールネットラップサイレージも低水分サイレージの一種です。調整原理はセミドライサイレージと同じで、草を枯らして含水率を50～60％まで下げた状態で高密度ベーラーで束ねます。乳酸発酵に有利な嫌気条件を作り出すためのものですが、通常のサイレージとの本質的な違いは、商品化が可能で家畜の飼料の種類をより多様化し、合理的かつ効率的な飼料配合に便利であることです。これはサイレージの応用の見通しにおいて決定的な役割を果たします。

ベールネットで包んだサイレージは、小規模な給餌を容易にするために、牧草地周辺のアクセスしやすい場所に保管します。また、収穫・梱包前の乾燥工程が干し草の準備に比べてはるかに短いため、サイレージをベールネットに包むことにより、収穫時間を短縮できるという利点もあります。水分含量が 50% ～ 60% のときに梱包すると、収穫プロセス中の葉の損失が軽減され、それによって高タンパク質サイレージ製品が得られます。